
褐虫藻(かっちゅうそう / zooxanthellae)とは、サンゴの体の中にすむ、目に見えないほど小さな藻のことです。一つの細胞からできています。[1][3]
写真は、Todd C. LaJeunesse さんが撮影した褐虫藻の顕微鏡写真です。黄褐色の丸い粒が、一つひとつの細胞です。Oregon State University – flickr 掲載より(CC BY-SA 2.0)。
褐虫藻は光を使って光合成を行い、作った栄養をサンゴに渡します。サンゴにとって大切な栄養源です。かわりにサンゴは、褐虫藻にすむ場所と、光合成に必要な二酸化炭素などを与えています。こうして、たがいに利益を受ける関係で暮らしています。[1]
褐虫藻と共生するサンゴは、光合成に必要な光が届く場所で暮らしています。そのため、光を通しやすい澄んだ海によく見られます。少ない光で暮らすものもあり、すめる深さは種類や水の透明度によって違います。[1][2]
サンゴの色の多くは、体の中にいる褐虫藻の色です。 サンゴがストレスを受け、褐虫藻やその色素が減ると、透明な体を通して白い骨格が透けて見えます。これが白化です。[1][3]
褐虫藻にはいくつものタイプがあり、高い水温への強さも異なります。[1] ミドリイシの仲間を使った実験では、体内で多くを占める褐虫藻のタイプが変わると、サンゴの高水温への強さが変わりました。[4] 同じ海にいるサンゴでも白化のしかたに差が出る理由の一つとして、共生している褐虫藻の違いが考えられています。[1][4]
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出典(調べるのに使った本や資料 ─ 4件)
- NOAA「What is Zooxanthellae?」。サンゴと褐虫藻の関係、光と高水温への強さ。
- NOAA「Where are corals found?」。光の届く深さとサンゴの分布。
- 藤村弘行(2016)「サンゴ礁の化学」。褐虫藻の大きさ、サンゴとの関係と白化。
- Berkelmans, R. & van Oppen, M. J. H.(2006)「The role of zooxanthellae in the thermal tolerance of corals」。ミドリイシ属の一種を用いた実験。
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