
しらべる サンゴ礁
サンゴはどうやって増える?
夜の海で、卵と精子を放つ
サンゴが残した骨格は、島の大地にもつながっていました。では、生きているサンゴは、どうやって増えていくのでしょう。
多くのサンゴは、卵と精子を海へ放ちます。沖縄では、ミドリイシのなかまの多くが、5月から8月ごろの、満月の大潮の前後の夜に、一斉に産卵します。[1]
産卵の時期には、私もカヌーで浦底湾(石垣島北部)へ見に行きます。月明かりの下で、波の音やフクロウの仲間の声が聞こえます。産卵が始まると、甘いような磯の香りが一面にただよいます。夢中で見ているうちに、産卵はあっという間に終わります。

卵から、海をただよう幼生へ
こうして海へ放たれた卵は、精子と出会って受精すると、プラヌラ幼生(ようせい)という小さな幼生に育ちます。[1]
プラヌラ幼生は、波や流れに乗って運ばれます。育つのに合う場所にたどり着くと、そこにくっついて、最初はイソギンチャクのような形の、一つのポリプになります。[1]
卵と精子から、新しいサンゴが育つ。これが、有性生殖(ゆうせいせいしょく)という増え方です。[1]
一つのポリプから、群体へ
一つのポリプになったあとは、どうなるのでしょう。
ポリプは、体の下に骨格をつくりながら、分かれたり、芽のように新しいポリプを出したりして増えます。こうして、サンゴのからだで見たような、たくさんのポリプが集まった群体が育っていきます。[1]
このとき、卵と精子は使いません。ポリプは、自分と同じ遺伝情報をもつクローンを作って、増えるのです。これを無性生殖(むせいせいしょく)といいます。[1]
無性生殖には、別の増え方もあります。波で折れたサンゴの枝が、波や流れで別の場所へ運ばれ、生き残って、新しい群体として育つこともあります。[1]浦底湾では、流された枝が斜面にたまり、そこで育っていく様子を確認しています。
卵と精子から新しいサンゴが生まれ、ポリプが増えて群体が育つ。ときには、折れた枝からも新しい群体が育つ。サンゴは、こうした増え方で、次の命へとつながっていきます。
出典(調べるのに使った本や資料 ─ 1件)
- 「第Ⅰ編 総論」. 水産庁ウェブサイト掲載資料. https://www.jfa.maff.go.jp/j/seibi/attach/pdf/sango_tebiki_h21_03-6.pdf (アクセス日:2026-10-04。書名・発行年は未確認)
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