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鮮やかな青い海と、遠くに島と白い雲が広がる水平線。

しらべる サンゴ礁

海から大地をつくる生きもの

un-0054 公開

生きもののかけらが、石になる

石の家のつくりかたで見た、ポリプを守る小さな「石の家」は、サンゴがつくる骨格でした。では、サンゴが死んだあと、この骨格はどうなるのでしょう。

サンゴが死んだあとも、石灰質の骨格は残ります。[1]残された骨格やそのかけらは、ホシズナや貝など、サンゴ礁に暮らすほかの生きものの殻(から)とともに、海底に積み重なっていきます。こうした生きもののかけらが、長い時間をかけて固まると、石灰岩になります。[1][2][3]

地層が持ち上がることを、隆起(りゅうき)といいます。海底でできた石灰岩も、隆起して海面より上に現れると、島の大地になります。[1][8]

石垣島の近くにある黒島や新城島では、こうした琉球石灰岩が島の大地をつくっています。[4][5][8]小さな生きものたちが残したかけらが、島になるんです。

青い空と白い雲の下、緑豊かな植物に囲まれた砂浜から、ボートが停泊するターコイズブルーの海へと続くコンクリートの桟橋。新城下地島
新城島の下地島の桟橋、2013年撮影

島の暮らしの中にも

琉球石灰岩は、島の人々の暮らしの中でも使われています。[3]

石垣島の南側では、昔から、民家のまわりが石灰岩の石垣で囲われていたと言います。

竹富島では、屋敷のまわりの囲いを、サンゴ石灰岩の石垣にする、と島の憲章に定められています。[6]石をそのまま積み上げる、野面積みという方法です。[7]

白保地区の古い民家のまわりに積まれた石垣
白保地区の古い民家のまわりの石垣 / ユニスク

海の生きものが残したかけらが、島の大地になり、家のまわりの石垣にもなる。小さな生きものと、島の暮らしがつながっています。

では、サンゴたちは、どのように増えていくのでしょう。サンゴはどうやって増える?へ続きます。

出典(調べるのに使った本や資料 ─ 8件)
  1. 仲里健(2013). 生き物がつくる石 -石灰岩-. 沖縄県立博物館・美術館. https://okimu.jp/museum/column/084/
  2. 宮島利宏(管理者). ホシズナをもっと知ろう. 東京大学大気海洋研究所 Coastal Biogeochemistry. https://co.aori.u-tokyo.ac.jp/sc/opencampus2
  3. 風景結々(沖縄らしい風景づくりポータルサイト). 琉球石灰岩. https://www.fukei-okinawa.jp/database/limestone/
  4. 生沢均・平田功・町田誠司・安里修(1995). スタビライザ工法による黒島の海岸防災林造成について. 沖縄県林業試験場研究報告, 38, 33–. https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/010/933/kenkyuhoukoku38-2.pdf
  5. 沖縄県(昭和60年度). 表層地質図「石垣」. https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/432/s60_hyousouchisitsu1985.pdf
  6. 竹富島ビジターセンター 竹富島ゆがふ館. 竹富島憲章. https://taketomijima.jp/%E7%AB%B9%E5%AF%8C%E5%B3%B6%E6%86%B2%E7%AB%A0/
  7. 山本正昭(2022). グスクに見る石積み技法の変遷. 沖縄県立博物館・美術館 博物館紀要, 15, 53–68. https://okimu.jp/sp/userfiles/files/page/museum/issue/bulletin/hakukiyou15/06_Yamamoto.pdf
  8. 仲里健(2015). 鳩間島・黒島・新城島(上地・下地)の地質. 鳩間島・新城島・黒島総合調査報告書, 沖縄県立博物館・美術館, 1–12. https://okimu.jp/sp/userfiles/files/page/museum/issue/report/001.pdf (印刷4頁「地形・地質」。黒島と新城島をともに隆起珊瑚礁と記載。)
文・内藤明
更新 2026.10.09
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