サンゴ礁とは?

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サンゴ礁は、小さなサンゴという生きものが、長い時間をかけて作り上げた海の特別な場所です。サンゴは「炭酸カルシウム」という物質で体の骨を作り、その骨が積み重なって大きなサンゴ”礁”になります。このサンゴ礁には、たくさんの魚や生き物が住んでいて、「海の熱帯雨林」と呼ばれるほど、自然が豊かです。

サンゴ礁の特徴

どこにある?

サンゴ礁は、海の中でも暖かい場所、たとえば水が25〜29℃くらいの浅い海にあります。日本では沖縄や奄美(あまみ)の海でたくさん見られます。

どのくらいの時間でできる?

サンゴ礁は、1年に1cmから10cmくらいしか成長しません。だから、大きなサンゴ礁ができるには、何千年、長いと1万年以上もかかります。

どんな海でできる?

サンゴ礁は、きれいで透明な水があって、波が穏やかで光が届く浅い海でよく育ちます。

この石灰岩は何歳?


琉球石灰岩(りゅうきゅうせっかいがん)は、長い時間をかけてサンゴが作り出した岩。サンゴの化石とも言えます。

『礁』とは、水面の下にある岩のことをいいます。サンゴからできているのでサンゴ礁、そうでない岩は岩礁です。その岩が見えず、船がぶつかったり乗り上げることを「座礁(ざしょう)」、魚が沢山いる場所を漁礁(ぎょしょう)と言います。

サンゴ礁の種類

裾礁(きょしょう)

島や海岸のすぐそばに広がるサンゴ礁です。島の外周をぐるりと囲んでいることがあり、沖縄や奄美などでよく見られます。英語ではフリンジングリーフといいます。

堡礁(ほしょう)

島や陸地から少し離れたところにあり、間にラグーン(礁湖しょうこ)という浅い海があります。英語でバリアリーフと言いますが、オーストラリアの「グレートバリアリーフ」が有名です。

環礁(かんしょう)

火山の島が沈んだあと、その周りをサンゴが丸く囲む形でできたものです。中央にラグーンがあるのが特徴です。英語でアトールといいます。

沖縄にあるサンゴ礁はどんな種類?

サンゴ礁のやくわり

1

みんなのおうち

鮮やかな色のサンゴと、その間を泳ぐ熱帯魚たち

サンゴ礁には、世界中の海の生き物の約4分の1(25%)が住んでいる、生物多様性に富んだ場所。魚やエビ、カニなど、たくさんの種類の生きものがサンゴ礁を頼りに生きています。

2

防災(ぼうさい)

荒波から内陸を守るサンゴ礁のリーフエッジを上空からとらえたドローン写真。海岸を自然の防波堤として保護

サンゴ礁は、波や津波の力を弱くする「自然の防波堤」のような役割をしているので、浅瀬やビーチにある海岸林の生きもの、そして私たちも強い波から守られます。

3

お仕事の場所

サバニ船から海に飛び込む老漁師の瞬間をとらえた写真。手書きの船名が温かな印象を与える

サンゴ礁は、観光業や漁業に欠かせない重要な存在です。さらに、私たちの日常生活を支える役割を持つ、とても貴重な場所でもあります。写真は伝統漁を営むOさんの船。

ふりかえり

サンゴ礁ができるのにどれくらいの時間がかかるでしょうか?

  1. 1年
  2. 100年
  3. 数1,000年〜10,000年

正解は、3番 数千年〜1万年です。長い長い時間がかかってサンゴ礁がつくられます。

サンゴ礁がよく育つのはどんな海の環境でしょうか?

  1. 深くて暗い海
  2. きれいで光が届く浅い海
  3. 冷たくて波が強い海

2番 サンゴ礁は水のきれいな場所でないと育ちません。栄養が多い海だと生きていけないのです。詳しくはこちらのページへ。

次のサンゴ礁の種類のうち、火山の島が沈んだ後にできる形はどれでしょう?

  1. 裾礁
  2. 堡礁
  3. 環礁

3番です。琉球列島には火山でできた島や火山で沈んだ島が無いため、環礁はありません。

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内藤 あきら

Naito Akira

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